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madoromi「まどろみ日和」
¥2,500
愛知を拠点にセッション・ピアニストとしても活躍する女性ミュージシャン、そらしのがメイン・ソングライターを務める5人組バンド madoromi が2023年にリリースした1stアルバム。 凛とした風情を漂わせながらも時折艷やかな色気を感じさせるそらしのの楽曲が、様々なバックグラウンドを持つメンバーの手によって色鮮やかな音像で描かれてゆく。 バンド・サウンドの主軸に鍵盤を据え、ロック/ポップス・バンドには珍しいオーボエ奏者を擁するという、ジャンル的にはチェンバーポップやプログレを連想させるクラシカルな編成ながらも難解さは皆無で、ソフトロック・シティポップ・70年代シンガーソングライター風など、それぞれの楽曲は1つのスタイルにとどまらない様々な魅力を持ち、聴き飽きさせない。 これまでの精力的なライブ活動によって練り上げられた変幻自在なグルーヴによって聴かせる全8曲は、バンド結成から1年半でリリースされたとは思えない完成度の高さ。 旅先で流れる景色と共に楽しむも良し、日々の生活のBGMにするも良しの、心地よい1枚。 *封入特典としてダウンロード用QRコードと特典映像用QRコード付き *当店での購入特典として、バンドメンバーによるセルフライナーノーツが掲載された「まどろみ通信」を同封。 1.utatane 2.madoromi 3.yotaka 4.花と日々 5.がぁでぃあん 6.時を編む 7.かげろう 8.layered 9.call me
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camisole「何度目の春」
¥1,200
静岡県・浜松市を拠点に活動するシンガーソングライター・camisole (キャミソール) が2019年にリリースした1stアルバム。 灰色の日常にほんのりと色付けをしてくれるような歌を、アコースティックギターのアルペジオにのせてしっとりと歌う。 くるりの岸田繁を彷彿させる声質と淡々とした雰囲気、ギターのフレットが擦れる音、それらが軽いエコーのかかった状態で響く音像は、ひんやりとした朝の空気を連想させる。 凝った構成ながらもすっきりとした余韻を残す「フラワーショップ」や、思い切ったタイトルとは裏腹に切ないメロディーと描写が心地よい「サタデーナイトフィーバー'19」など、耳と心に優しく響く全7曲。 サイモン&ガーファンクルやニック・ドレイクやエブリシング・バット・ザ・ガールなど、清廉なフォークが好きな人におすすめの1枚。 1. 彼は待つ 2. フラワーショップ 3. 朝 4. サマーダンス 5. ストーブ 6. 三十路の春 7. サタデーナイトフィーバー’19
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ギターうなぎ「たぬきさん」
¥1,200
愛知を拠点に自身のバンド「電気うなぎ」や弾き語りなどで活動するギターうなぎが2024年にリリースした、3作目のホーム・レコーディング作品。 ラモーンズ、ギターウルフ、Theピーズに強い影響を受け、ヒョロっとした風貌にいつも革ジャンを羽織っているパンクな彼。 「電気うなぎ」でのパンキッシュなロックンロール・スタイルと違い、弾き語りは素朴で飄々と日常を歌うスタイルで、小学生のようなハイトーンボイスが印象的だ。 その名の通り、とらえどころのないヌルっとした歌の中にこっそりと毒が盛られている様は、正しくパンクを通過した高田渡、と言える。 ギターとパーカッションのみだったシンプルな前作と比べて、コーラスやエレキギターの伴奏など少しだけ音数が増えた(それでもだいぶローファイだが)ポップなサウンドになり、そのチャーミングな感触はより伝わりやすくなった。 前作は、そのシンプルで無骨な仕上がりに僕はジョニー・サンダースの「Hurt Me」や山口冨士夫の「ひまつぶし」など、パンクロッカーによる弾き語り作品の雰囲気を思い起こしたものだが、今作には坂本慎太郎と同様の掴み所のないポップネスを感じさせる。 *珈琲マインド・店主のライナーノート付き 1. たぬきさん 2. 4/6 3. アイスクリームおいしい 4. 春がきますように 5. 月曜日の朝 6. 新しいTシャツ 7. また7月に 8. 2歳のよっちゃん 9. さよならじゃなくて、またね 10. 今夜のトマトジュース 11. のろまな人たち 12. 飲み会の帰り道
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いちやなぎ「IRAHAI」
¥3,300
京都在住のシンガーソングライター、いちやなぎが2024年にリリースした12曲入りフルアルバム。 ポップでちょっと不思議なジャケットどおり、ソフト・サイケデリックな音作りと詩情豊かな歌詞が織りなす、優雅な音楽の旅が楽しめる作品。 井上陽水を連想させるどこか浮世離れしたとろけるような歌声と、文筆家としても活動するその独特な切り口の詞世界が、目まぐるしく変わるサウンドに乗せて展開するさまは、まるでメリーゴーランドのよう。 アコースティック楽器を主軸とした華やかな音作りの中にジャズのリズムやエッセンスを感じさせるあたりは、60年代後期のドノヴァンの諸作品と似た雰囲気を感じさせる。 その中でも、先行配信された軽やかなフォークロック「窓をあければ」や漂泊の想いを綴った「望遠郷」など、後半のシンプルな楽曲が映える。 家でのコーヒータイムや、旅のお供に聴いてほしい1枚。 1.あなたのパナマ帽 2.森の怪獣 3.怪獣は森へ 4.風花 (かざはな) 5.ラッタウル 6.あなぐら 7.陽だまりのルル 8.窓をあければ 9.帰り道 10.望遠郷 (ぼうえんきょう) 11.一つ屋根の下で 12.美女と野獣
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国武風馬「FUMA 1st」
¥400
ピアノポップトリオ・SounDrop のバンドマスターや、ミレーの枕子バンドのベーシストなどを務める、東京在住のミュージシャン、国武風馬の4曲入り宅録ミニアルバム。 SounDrop・ミレーの枕子バンド共に、華やかな女性シンガーの歌をサウンドの屋台骨として支えるその姿さながらの、派手さはないもののミュージシャン・シップ溢れる骨太な作品集。 90年代のUKロックやアメリカン・インディーバンドを連想させるウエットなギターサウンドと、ラフな語り口のヴォーカルが程よくマッチする、無骨ながらも独特のポップセンスを感じさせる全4曲。 1. untitled 2. hello,rain 3. 粒 4. ハレーション
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wowdow「wowdow2」ステッカー付き
¥2,000
名古屋を拠点に活動する4人組ポップロック・バンド、wowdow (右往堂) が2024年にリリースする2stミニアルバム。 元々は学生時代に5人組バンド「ゼローネ」で精力的に活動していた彼ら。 青くエモーショナルな感性と、オールド・ロックからモダン・ポップスまで幅広い音楽を内包したサウンドで、耳の肥えた音楽好きを魅了したゼローネは、2020年に惜しくも活動停止。 その後、ヴォーカル・丸本拓未とギターの西尾大祐の2人で新たに wowdow としてライブ活動をスタートし、2023年には紅一点・sbe(ヴォーカル)とT・りょう(ベース)を加えた4人組に。 彼らに加え、演奏・コーラスやアートワークを手掛けるゼローネ時代のメンバーを含めたユニット「team wowdow」も、その精力的な音楽活動を支えている。 前作「wowdow1」リリース以降、地元・愛知のみならず東京・大阪・京都など大都市圏でのライブ活動も頻繁に行い、映画やドラマなどの楽曲提供やフェスへの参加など、実績と認知を徐々に確実に積み上げていく彼らが、満を持してリリースする今作。 降り積もる雪を連想させるサウンドが切ないミディアム・ポップチューン「コントラスト」ハードエッジなギターが導くロック・ナンバー「ブラッシュアップ」映画の主題歌として制作されたミディアム・ポップス「メゾン」の既にライブではおなじみの配信サービスでリリース済の3曲はニュー・レコーディング。 それに加え、疾走感溢れるギターロック「タイプ!」軽快なダンス・チューン「サマームーン」彼らの楽曲特有の"爽やかな気だるさ”を感じさせる「フォグライト」の3曲の新曲も、既発曲に優るとも劣らないきらめきを放っている。 ビートルズからSMAPやK-POPまで、あらゆるポップ・ミュージックのエンセンスを内包したしなやかな音楽性は、まさに彼らが提唱する『リアリーナイス』なフィーリング。 日常のBGMに、ドライブのお供に、ぜひ! 1.タイプ! 2.サマームーン 3.コントラスト 4.ブラッシュアップ 5.メゾン 6.フォグライト
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ミレーの枕子「海にあこがれて」【カセットテープ作品 / ダウンロード・コード付き】
¥1,210
自身の名を冠したポップバンド・ミレーの枕子バンドなどでも活動する女性シンガーソングライター、ミレーの枕子が2023年にサブスプリクション・サービスでリリースした弾き語りアルバムのカセットテープ作品。 カネコアヤノの弾き語りカバーをYouTubeに投稿することで音楽活動をスタートさせた彼女。 MIWAを連想させるカラリとした歌声で、ユニークで飾り気のない雰囲気ながらほのかな喪失感や焦燥感を感じさせる歌詞をアコースティック・ギターを爪弾きながら歌う。 フレッシュな余韻を残した前作「新芽」と比べ、ある種の達観を感じさせる今作は、さながら昭和文学の短編集のような味わい。 その中でも、何かへの"決別"を感じさせる寂しさと潔さを感じさせる「片をつける」は、70年代フォークを思わせる力強い説得力を持つ、彼女の新境地とも言える。 彼女が敬愛するカネコアヤノはもちろん、金延幸子や荒井由実が好きな人にもお勧めしたい作品集。 A side 1.水中にて 2.幽霊 3.片をつける 4.窓際 B side 5.大丈夫 6.海にあこがれて 7.だるい日曜日 8.サニー *カセットテープの付属品は ・歌詞カード(インタビュー付き) ・シール2枚 ・ダウンロードコード
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睡眠船「みずのゆくえ」
¥1,980
東京を拠点に活動する3ピース・ギターロックバンド、睡眠船の2024年リリースのミニ・アルバム。 ギター&ヴォーカル・たすくの、虚脱感と高揚感が入り交じる独特な歌声を軸に、うねるようなグルーヴで多彩な曲調をじっくりと聴かせる5曲。 疾走感溢れるサウンドと焦燥感を滲ませる歌詞の「分身」で颯爽と始まり、フィッシュマンズのゆらめきを感じさせながらメロディアスなサビがポップな「水槽」、たたみかけるような展開のミディアム・ロックナンバー「みずのゆくえ」、サイケデリックなギターサウンドが心地よいスローチューン「リボン」、そしてずっしりとした演奏と不安入り交じるリリックの「クローンの壁」でフィニッシュ。 バラエティ豊かな曲調ながらも、すべての曲で通底するのは、ジャケットどおりの"青"を基調とした、水気を帯びたようなサイケがかったメロディアスなギターサウンド。 90年代インディー・ギターロックや、80年代ネオアコ・ニューウェーブなどが好きな音楽好きは要注目。 近年のバンドであれば Yogee New Waves、えんぷていが好きな人に特におすすめ。 たすく手掛ける独特のアートワークも印象的な、才気溢れる1枚。 1.分身 2.水槽 3.みずのゆくえ 4.リボン 5.クローンの壁
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伊藤尚毅「伊藤尚毅の世界」
¥2,420
一聴して耳に残るバリトンボイスと70年代志向のサウンドが特徴のシンガーソングライター、伊藤尚毅が2020年にリリースした8曲入りアルバム。 「かつての日本の風景」を連想する世界観、それに肉付けするような実験性溢れる演奏ながら、普遍的なポップ・フィーリングを感じさせるサウンドは、まるではっぴいえんどの3rd「HAPPY END」のよう。 わずか2日間のレコーディングだったとは思えない、その多彩な楽器を駆使したサウンドプロダクションは、聴けば聴くほどに味が出る。 "レトロ"を通り越して、なんだか怪しげな雰囲気を醸し出すアートワークも、そのちょっと不思議な音世界を的確に捉えている。 はっぴいえんど、はちみつぱいが好きな人はもちろん、ビートルズの「ホワイト・アルバム」やシド・バレットのソロが好きな音楽好きにもおすすめしたい1枚。 1.裏通りの風鈴売り 2.いい天気 3.公園日和 4.風見鶏 5.菜の花畑 6.盆 7.日がな一日 8.菜の花畑 -reprise-