珈琲マインドへようこそ!
当店は、味わい深いコーヒーのような素敵な音楽を奏でる国内インディーズ・ミュージシャンの音源を取り扱う、和みの音楽セレクトショップです。
芳醇な香り立つ珈琲のような、ほっこりとしてちょっぴりほろ苦い琥珀色の音楽の数々を、どうぞご賞味下さい。
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いちい大介「Lonesome Moon」
¥2,000
愛知県あま市在住の自然派シンガーソングライター、いちい大介が2018年にリリースした2stアルバム。 思わず旅に出たくなるような初夏の開放感を感じさせた前作と打って変わって、中秋の名月のような気持ちいい夜の空気を漂わせる全9曲。 本場ニューヨークのゴスペルクワイアで鍛えられたソウルフルで優しい歌声はそのままに、アコースティックギターとハーモニカの静かな響きで、暖かい歌の数々をじっくり聴かせる。 「BLOWIN' IN THE WIND」や「DON'T THINK TWICE, IT'S ALL RIGHT」など、ボブ・ディランの名曲のタイトルを拝借したオリジナル曲も心憎い。 丁寧に淹れるハンドドリップコーヒーのように、ほろ苦く優しい歌心がたっぷりと抽出された1枚。 1. BLOWIN' IN THE WIND 2. LIKE A BLACK HOLE 3. DON'T THINK TWICE, IT'S ALL RIGHT 4. SUPER BACKPACK 5. MR. JOKE 6. さすらいのお月さん 7. 8色のレール 8. HIGHWAY 9. はるの オーケストラ
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camisole「何度目の春」
¥1,200
静岡県・浜松市を拠点に活動するシンガーソングライター・camisole (キャミソール) が2019年にリリースした1stアルバム。 灰色の日常にほんのりと色付けをしてくれるような歌を、アコースティックギターのアルペジオにのせてしっとりと歌う。 くるりの岸田繁を彷彿させる声質と淡々とした雰囲気、ギターのフレットが擦れる音、それらが軽いエコーのかかった状態で響く音像は、ひんやりとした朝の空気を連想させる。 凝った構成ながらもすっきりとした余韻を残す「フラワーショップ」や、思い切ったタイトルとは裏腹に切ないメロディーと描写が心地よい「サタデーナイトフィーバー'19」など、耳と心に優しく響く全7曲。 サイモン&ガーファンクルやニック・ドレイクやエブリシング・バット・ザ・ガールなど、清廉なフォークが好きな人におすすめの1枚。 1. 彼は待つ 2. フラワーショップ 3. 朝 4. サマーダンス 5. ストーブ 6. 三十路の春 7. サタデーナイトフィーバー’19
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だいすけ「40才」デモ音源CD, ポストカード2種セット
¥1,800
京都に在住のシンガーソングライター、だいすけが2020年にリリースしたアルバム「40才」に、5曲入りデモ音源とポストカード2種類がついたセット。 アコースティック・ギターとハーモニカのみのシンプルな弾き語りスタイルと、西岡恭蔵を彷彿させる朴訥とした歌声、そして加川良や岡林信康のようなストーリーテラーぶりが、まるでそのまま70年代の京都からやってきたフォークシンガーのようだ。 幼い頃にワクワクしながら読み耽ったプロレスラー図鑑や結婚生活の思い出、母親や恩師のことなど、ごくプライベートな内容を軽快でリズミカルに、時にはしんみりと歌う正統的なスタイルのフォークシンガーは、昨今なかなか見られない。 70年代フォーク、それもベルウッドやエレックといったレーベルの雰囲気が好きな人には、断然オススメしたい。 歌の中に、彼の人生の経験が如実に表れた、味わい深い作品集。 「40才」 1. ハーモニカブルース~母の歌 2. 阪急沿いのアパートで 3. 1本ほしいビザールギター 4. プロレススーパースター列伝の歌 5. 鈍行列車で 6. ガラタ橋 デモ音源 1. 小出先生 2. 高速バスが夜を走る 3. メフンかきの女 4. 律子 5. 牛ばかりバラナシ
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ギターうなぎ「こんばんは あきさん」
¥1,000
SOLD OUT
愛知を拠点に自身のバンド「電気うなぎ」や弾き語りなどで活動するギターうなぎが2018年にリリースしたホーム・レコーディング作品。 ラモーンズ、ギターウルフ、Theピーズに強い影響を受け、ヒョロっとした風貌にいつも革ジャンを羽織っているパンクな彼。 「電気うなぎ」でのパンキッシュなロックンロール・スタイルと違い、弾き語りは素朴で飄々と日常を歌うスタイルで、小学生のようなハイトーンボイスが印象的だ。 その名の通り、とらえどころのないヌルっとした歌の中にこっそりと毒が盛られている様は、正しくパンクを通過した高田渡、と言える。 バンドでも頻繁に演奏され、かつて愛知の某FM局でもオンエアされたことがある名曲「ブルーギル」は、エモーショナルなメロディーと歌詞が切ない名曲。 あの山口冨士夫のソロ作品「ひまつぶし」にも通じる、ぶっきらぼうな優しさが溢れる1枚。 1. 23歳の夏休み 2. お風呂のテーマ 3. 早口の駅長さん 4. たまごのゆめ 5. ブルーギル 6. もち&やきもち 7. ぬけがら 8. うれしかったよ 9. こんばんはあきさん 10. トトじいちゃんの通夜
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ギターうなぎ「たぬきさん」
¥1,200
愛知を拠点に自身のバンド「電気うなぎ」や弾き語りなどで活動するギターうなぎが2024年にリリースした、3作目のホーム・レコーディング作品。 ラモーンズ、ギターウルフ、Theピーズに強い影響を受け、ヒョロっとした風貌にいつも革ジャンを羽織っているパンクな彼。 「電気うなぎ」でのパンキッシュなロックンロール・スタイルと違い、弾き語りは素朴で飄々と日常を歌うスタイルで、小学生のようなハイトーンボイスが印象的だ。 その名の通り、とらえどころのないヌルっとした歌の中にこっそりと毒が盛られている様は、正しくパンクを通過した高田渡、と言える。 ギターとパーカッションのみだったシンプルな前作と比べて、コーラスやエレキギターの伴奏など少しだけ音数が増えた(それでもだいぶローファイだが)ポップなサウンドになり、そのチャーミングな感触はより伝わりやすくなった。 前作は、そのシンプルで無骨な仕上がりに僕はジョニー・サンダースの「Hurt Me」や山口冨士夫の「ひまつぶし」など、パンクロッカーによる弾き語り作品の雰囲気を思い起こしたものだが、今作には坂本慎太郎と同様の掴み所のないポップネスを感じさせる。 *珈琲マインド・店主のライナーノート付き 1. たぬきさん 2. 4/6 3. アイスクリームおいしい 4. 春がきますように 5. 月曜日の朝 6. 新しいTシャツ 7. また7月に 8. 2歳のよっちゃん 9. さよならじゃなくて、またね 10. 今夜のトマトジュース 11. のろまな人たち 12. 飲み会の帰り道
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いちやなぎ「album」
¥1,320
京都在住のシンガーソングライター、いちやなぎが2021年にリリースしたミニアルバム。 ノスタルジックで優しげなメロディーと、ソフト・ロック的なサウンド・メイキングが、非常に心地よい作品。 オールディーズなコーラスが大滝詠一ライクな「magic hour」、ほのぼのとしたサウンドのポップ・ナンバー「日々の栞」、軽快なカントリー・タッチの「憧れの地へ」など、60〜70年代のクラシック・ポップスにオマージュを捧げたかのような全5曲。 ハッピーでピースフルながらも、何処か心地よい浮遊感のある不思議な感覚は、ドノヴァンやケヴィン・エアーズの作品と似た雰囲気を感じさせる。 休日の午後のコーヒータイムに最高な1枚。 1. magic hour 2. 日々の栞 3. うららのら 4. ミルキーサンシャイン 5. 憧れの地へ
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いちやなぎ「IRAHAI」
¥3,300
京都在住のシンガーソングライター、いちやなぎが2024年にリリースした12曲入りフルアルバム。 ポップでちょっと不思議なジャケットどおり、ソフト・サイケデリックな音作りと詩情豊かな歌詞が織りなす、優雅な音楽の旅が楽しめる作品。 井上陽水を連想させるどこか浮世離れしたとろけるような歌声と、文筆家としても活動するその独特な切り口の詞世界が、目まぐるしく変わるサウンドに乗せて展開するさまは、まるでメリーゴーランドのよう。 アコースティック楽器を主軸とした華やかな音作りの中にジャズのリズムやエッセンスを感じさせるあたりは、60年代後期のドノヴァンの諸作品と似た雰囲気を感じさせる。 その中でも、先行配信された軽やかなフォークロック「窓をあければ」や漂泊の想いを綴った「望遠郷」など、後半のシンプルな楽曲が映える。 家でのコーヒータイムや、旅のお供に聴いてほしい1枚。 1.あなたのパナマ帽 2.森の怪獣 3.怪獣は森へ 4.風花 (かざはな) 5.ラッタウル 6.あなぐら 7.陽だまりのルル 8.窓をあければ 9.帰り道 10.望遠郷 (ぼうえんきょう) 11.一つ屋根の下で 12.美女と野獣
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松ノ葉楽団「タイム・ラグ」
¥1,650
ラグタイム、ホットジャズ、昭和歌謡、シャンソンなどをルーツに持つ、関西を拠点に活動する飲酒系ラグタイムバンド・松ノ葉楽団が、2014年にリリースした1stアルバム。 ライブハウスのみならず、飲み屋などでも演奏活動を行う彼ら。 そんな風景がまざまざと浮かんでくるような、小粋でゴキゲンながらも時にしみじみとさせる、まさに街角にある老舗の飲み屋のようなバンド。 下町の風情とさえない日常を描いた歌詞を、卓越した演奏で歌うスタイルは、あの憂歌団を彷彿させる。 バンドのテーマ・ソングといえるゴキゲンな「楽団の歌」、エイモス・ミルバーンのブルース・スタンダードを絶妙な訳詞で歌う飲んだくれ讃歌「One scotch, one bourbon, one beer」、真夜中のスモーキーな雰囲気に癒やされる「ともしび」、タイトル通り春のおとずれを思わせる切ないフォークロック「春一番を待ちながら」など、聴けば聴くほど味の出る1枚。 1. 楽団の歌 2. One scotch, one bourbon, one beer 3. つむじ風 4. ともしび 5. やめとこう 6. うちにはいれないぜ 7. 春一番を待ちながら 8. やっつけしごと
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松ノ葉楽団「JOURNEY」
¥1,650
ラグタイム、ホットジャズ、昭和歌謡、シャンソンなどをルーツに持つ、関西を拠点に活動する飲酒系ラグタイムバンド・松ノ葉楽団が、2016年にリリースした2ndアルバム。 ライブハウスのみならず、飲み屋などでも演奏活動を行う彼ら。 そんな風景がまざまざと浮かんでくるような、小粋でゴキゲンながらも時にしみじみとさせる、まさに街角にある老舗の飲み屋のようなバンド。 下町の風情とさえない日常を描いた歌詞を、卓越した演奏で歌うスタイルは、あの憂歌団を彷彿させる。 シャッフル・ビートが小気味よいグッド・タイム・ミュージック「Cheap Cheap Journey」、ロシアへの憧憬(?)をノホホンと歌う「ロシア」、旅路の心象風景をゆったりと歌う「夜行列車」など、タイトル通り "旅" をテーマにした楽曲がちらほら。 高田渡のカバーでも有名なスタンダード・ナンバー「私の青空」も素晴らしい。 1stに続き、これまた聴けば聴くほど味の出る1枚。 1. Cheap Cheap Journey 2. ロシア 3. シンデレラ 4. ラムネのあわ 5. 私の青空 6. 青いアイシャドー 7. Green Beans 8. 夜行列車 9. 傾いた絵
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松ノ葉楽団「Holiday」
¥2,200
ラグタイム、ホットジャズ、昭和歌謡、シャンソンなどをルーツに持つ、関西を拠点に活動する飲酒系ラグタイムバンド・松ノ葉楽団が、2019年にリリースした3rdアルバム。 ライブハウスのみならず、飲み屋などでも演奏活動を行う彼ら。 そんな風景がまざまざと浮かんでくるような、小粋でゴキゲンながらも時にしみじみとさせる、まさに街角にある老舗の飲み屋のようなバンド。 下町の風情とさえない日常を描いた歌詞を、卓越した演奏で歌うスタイルは、あの憂歌団を彷彿させる。 タイトル通り "休日" がテーマの今作。 1曲目が「Morning Call」で、ラストナンバーが「Midnight Special」という構成が洒落ている。 彼らならではの楽しき乾杯ナンバー「グラスを空けよう」、高田渡の『コーヒーブルース』にも通じるコーヒー&恋愛なアコースティック・スウィング「Hot Coffee Rag」、モノクロ恋愛映画を思わせる切ない名曲「あかりがつけば」、そしてC.C.Rなどのカバーでも有名なカントリーのスタンダード・ナンバー「Midnight Special」など、今回も聴き応え十分。 ルーツ・ミュージックを愛する人はもちろん、日常を楽しくする音楽を探している人に断然オススメ。 休日の午後にコーヒーやお酒と共に味わいたい1枚。 1. Morning Call 2. グラスを空けよう 3. Hot Coffee Rag 4. あかりがつけば 5. ダイヤのリング 6. 白いスタジアム 7. Girl In A Poster 8. Midnight Special
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松ノ葉楽団「Jive」
¥2,200
ラグタイム、ホットジャズ、昭和歌謡、シャンソンなどをルーツに持つ、関西を拠点に活動する飲酒系ラグタイムバンド・松ノ葉楽団が、2023年にリリースした4thアルバム。 ライブハウスのみならず、飲み屋などでも演奏活動を行う彼ら。 そんな風景がまざまざと浮かんでくるような、小粋でゴキゲンながらも時にしみじみとさせる、まさに街角にある老舗の飲み屋のようなバンド。 下町の風情とさえない日常を描いた歌詞を、卓越した演奏で歌うスタイルは、あの憂歌団を彷彿させる。 ロマンチックで切ないラブソング「シンデレラ」、紅一点・貫定恵美がヴォーカルをとる「青いアイシャドー」、彼らの十八番であるエイモス・ミルバーンの「One Scotch, One Bourbon, One Beer」は過去作の再録ヴァージョン、「Tutti Frutti」「The Night Of Nightingale」「Dunkin' Bagel」はリーダー・松葉ケガニのソロ作からの再録ヴァージョン、それらに初出の「New Shiny Shoes」「ウォーアイニー」など4曲を加えた全10曲は、ここ数年の彼らの集大成となっており、ちょっとしたベスト盤という側面を持つ。 精力的なライブや各メンバーの個々の活動で練り上げられた粋なサウンドは、聴けば聴くほどに旨味が沁みる逸品である。 ルーツ・ミュージックを愛する人はもちろん、日常を楽しくする音楽を探している人に断然オススメ。 コーヒーやお酒と共に、じっくりと味わいたい1枚。 1. Tutti Frutti 2. New Shiny Shoes 3. I Can't Give You Anything But Love 4. The Night Of Nightingale 5. Dunkin' Bagel 6. 青いアイシャドー 7. Love Song 8. ウォーアイニー 9. シンデレラ 10. One Scotch, One Bourbon, One Beer
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松葉ケガニ「Mono」
¥1,650
「松ノ葉楽団」の松葉ケガニが2020年にリリースした、CD-Rによるソロアルバム。 アコースティック・ギターを爪弾きながら下町の日常を飄々と歌うスタイルは、松ノ葉楽団の作品と同様ながらも、今作はカバーが多め。 フランク・シナトラで有名な「I've Got The World On A String」やデューク・エリントンの「It Don't Mean A Thing」、そして眉唾はリトル・リチャードのロックンロールをリラックスした雰囲気で歌う「Tutti Frutti」 「あかりがつけば」「夜行列車」など、松ノ葉楽団のミディアム・ナンバーのセルフカバーも良い。 月夜に切ない恋心を歌う「The Night Of Nightingale」や、路地裏にある中華料理屋の油と調味料の美味しそうな香りが漂うような「中華定食」など、初出のオリジナル曲も素晴らしい。 ジャケットなど簡素な作りながらも、非常に聴き応えのある1枚。 リラックス・タイムのお供にぜひ。 1. The Night Of Nightingale 2. Tutti Frutti 3. 中華定食 4. あの日のふたり 5. Dunkin' Bagel 6. あかりがつけば 7. 小径にて 8. I've Got The World On A String 9. It Don't Mean A Thing 10. 夜行列車 11. Bad Boy
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サンプンカンズ「サンプンカンズ」
¥2,200
「松ノ葉楽団」の松葉ケガニ、「ハチャトゥリアン楽団」の丸山朝光、マルチ弦楽器奏者の高木大丈夫によるアコースティック・トリオ、サンプンカンズが2019年にリリースしたアルバム。 アメリカン・ルーツ・ミュージックに根ざした豊潤な音楽を情緒たっぷりに聴かせる1枚で、楽しいながらも哀愁ただよう雰囲気は、ジャケット通りの夕焼けの町並みを連想させる。 「ミッドナイトスペシャル」「テネシーワルツ」「バーボン・ストリート・ブルース」などのスタンダード・ナンバーも素敵だが、「あの頃」「傾いた絵」などそれぞれのバンドの再演を含む、各自が持ち寄ったオリジナル曲も粒ぞろいで素晴らしい。 個人的には、小粋なコーヒー讃歌「コーヒーを一杯」が最高。 70年代に高田渡やシバ、友部正人など名だたるフォークシンガーが参加したジャグバンド『武蔵野タンポポ団』を彷彿させる、楽しさと哀愁が同居した名盤。 1.ミッドナイトスペシャル 2. 世界はぼくのもの 3. 心は泡の中 4. オークワード・チューン 5. あの頃 6. 傾いた絵 7. コーヒーを一杯 8. テネシーワルツ 9. バーボン・ストリート・ブルース
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ザ・ハムスターズ「HOROYOI MUSIC」(CD-R)
¥1,000
ギター&ヴォーカルの "でーすいらも~ん" を中心に結成された、関西を拠点に活動するアコースティックユニット、ザ・ハムスターズが2019年にリリースした6曲入りミニアルバム。 フォーク・ギターとウッドベースにスライド・ギターやマンドリンが絡むアコースティック・スタイルで、お酒のことや冴えない日常のことを題材にした歌を、時に軽快に時にしみじみと歌う。 リズミカルな「ハムスターズのテーマ」に始まり、しんみりして暖かい雰囲気の「五段変速」、スライド・ギターの響きが心地よいフォーク・ブルース「ミシシッピ仕事探し」など、オリジナル曲はいずれもコミカルさと渋さが上手く同居していて味わい深い。 6曲中で唯一のカバー曲が、真島昌利の飲んだくれ賛歌「HAPPY SONG」というのも彼らならではであり、誠実さがにじみ出るヴォーカルは時折あの甲本ヒロトの雰囲気をも感じさせる。 何よりも、ラストの「シャララリー」はハイロウズの『日曜日よりの使者』を彷彿させる、しみじみとしながらも熱くて感動的な1曲。 ブルーハーツのアコースティック作『DUG OUT』や、真島昌利ソロ作の1・2枚目が好きな人には、ぜひとも聴いてほしい1枚。 1. ハムスターズのテーマ 2. 五段変速 3. ミシシッピ仕事探し 4. HAPPY SONG (真島昌利カバー) 5. 夕暮れほろよい 6. シャララリー
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ザ・ハムスターズ「BAR! BAR! BAR!」(CD-R)
¥1,500
ギター&ヴォーカルの "でーすいらも~ん" を中心に結成された、関西を拠点に活動するアコースティックユニット、ザ・ハムスターズが2021年にリリースした7曲入りミニアルバム。 フォーク・ギターとウッドベースにスライド・ギターやマンドリンが絡むアコースティック・スタイルで、お酒のことや冴えない日常のことを題材にした歌を、時に軽快に時にしみじみと歌う。 前作『HOROYOI MUSIC』に比べると本作はだいぶコミカルさが際立っていて、飲んだくれ野郎を歌ったその名も「もってこい酒」や、食欲をそそる内容の「カツカレー」などのナンバーに顕著。 しかし古くはクレイジーキャッツやドリフターズ、近年では SAKE ROCK など、コミカルさが持ち味のバンドにはいずれも卓越した演奏力が備わっていて、このザ・ハムスターズも例外ではない。 実力に裏打ちされた安定感抜群な伴奏があるので、コミカルなナンバーであっても彼らの音楽の味わい深さは変わらない。 スローナンバーを歌う甲本ヒロトを時折連想させる、誠実で情緒豊かな歌声も前作同様に魅力的。 今回も1曲だけカバーがあり、それが The Byrds の「ミスタースペイスマン」のオリジナル訳詞という、通好みなところもまた良い。 日常生活を楽しくするBGMや晩酌のお供に、ぜひとも聴いてほしい1枚。 1. グッバイハムスター 2. もってこい酒 3. カツカレー 4. ミスタースペイスマン 5. なにがなんだか 6. そんなこんなで 7. 夢のサイドカー
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でーすいらも〜ん「全部酒のせい」
¥1,000
関西を拠点に活動するアコースティック・トリオ、ザ・ハムスターズのリーダーである、でーすいらも〜んが2022年にリリースした9曲入りの弾き語りソロ・アルバム。 アコースティックという形態ながらも、まるでロックバンドのようなスピード感とグルーヴを感じさせるザ・ハムスターズの魅力は、彼のラフで人懐っこい雰囲気の歌声があってこそ。 そんな彼の作る歌はユーモアと悲哀に満ちていて、波瀾万丈な人生をそのままトレースしたかのよう。 筋金入りの酒好きの彼を知る人にとっては、思わず吹き出してしまいそうなアルバム・タイトルにも、独特のユーモアセンスを感じさせる。 同じく関西を拠点に活動するアコースティックユニット・冬支度の安田支度との共作ナンバー「Sさん」や、ビリー・ジョエルやボブ・ディランの日本語カバーを含む、心がポカポカするような全10曲。 1. ホットコーヒートーキングブルース 2. ある日のうた 3. march song 4. 冬の日 5. Sさん 6. ニューモーニング 7. ぴあのまん 8. くよくよするなよ 9. いつものいつも
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おきあがりコボシ「どうであれ」
¥1,500
ザ・ハムスターズや激団モンゴイカなどのグループで活躍するマルチ・アコースティック・プレイヤーのやま。と奥方・さとによる夫婦アコースティック・デュオ、おきあがりコボシが2020年にリリースした1stアルバム。 スライドギターやウクレレやパンデイロなどのアンプラグド楽器の他、櫛にラップを張ったユニークな「櫛カズー」など、多彩な楽器を駆使したジャグバンド・スタイルのサウンドは、デュオながらとても賑やかで楽しい。 「そんなこんなで」「キャットマンブルース」「お世話になりました」などの楽曲に代表される、コミカルでリズミカルな作風が持ち味の彼らだが、西岡恭蔵の『プカプカ』を彷彿させる「もしものはなし」は胸に迫る切ないスローバラードで、その豊かな音楽嗜好に懐の深さを感じさせる。 憂歌団やバンバンバザールなど、あっけらかんとした日常的な音楽が好きな人にオススメの1枚。 1. うまくいかずとも 2. そんなこんなで 3. どうであれ 4. キャットマンブルース 5. はつ恋 6. もしものはなし 7. こりない人達 8. お世話になりました 9. 舞妓はん 10.ひとやすみ
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れいじーぴっかーず「あーゆーれいじぃ?」
¥1,000
京都を拠点に活動する、ギター、バンジョー、ドブロからなるカントリーボーイ3人組・れいじーぴっかーずが、2018年にリリースしたミニアルバム。 編成はブルーグラスながらも、ブルース、フォーク、カントリー、60's&70'sロックなど、雑多なアメリカン・ルーツ・ミュージックをバランス良く取り入れた、日本語詞のオリジナル・ナンバーを卓越したテクニックで演奏する彼ら。 モータウンビートなベースラインから始まる楽しい「Lazy Picker's Song」や、満天の夜空の情景が浮かび上がるような切ないミディアム・バラード「不思議な星」など、バラエティ豊かな全5曲。 日常生活やドライブのお供に,、ぜひどうぞ。 1. Lazy Picker's Song 2. ポストマンとハイヒール 3. 不思議な星 4. 猫の街 5. 季節の風
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カーテンズ「僕の街の雨」
¥1,500
尾崎康平と田中陽介によるレトロポップユニット・カーテンズが、2013年にリリースしたにミニアルバム。 凝ったコード進行で作られた軽妙かつ端正なソング・ライティングはキリンジを、アコースティック主体の清廉なサウンド・メイキングはGONTITIやDEPAPEPEを連想させる。 アコースティックギターの爪弾きに口笛やハンドクラップなどを効果的に使った、彼ら特有の軽妙で爽やかなサウンドが堪能できる全7曲。 タイトル通り全体的に雨の風情を感じさせる本作だが、その中でもカラっとしたカントリータッチで聴かせる「水を汲みにいく」は、晴れ渡る雨上がりの空を連想させる名曲。 新緑の季節の清涼感漂う、心地よい1枚。 1. 傘はいらない 2. 水を汲みにいく 3. キャラメルコーン 4. 夕立 5. 九条から大正まで 6. 映し鏡 7. 君への憧れ
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カーテンズ「エスプレッソのような恋 / 博士」
¥1,200
尾崎康平と田中陽介によるレトロポップユニット・カーテンズが、2014年にリリースした5曲入りシングル。 凝ったコード進行で作られた軽妙かつ端正なソング・ライティングはキリンジを、アコースティック主体の清廉なサウンド・メイキングはGONTITIやDEPAPEPEを連想させる。 ノスタルジックなメロディーラインとハンドクラップが印象的なフォーク・ポップ「エスプレッソのような恋」、口笛の響きが楽しい軽快な雰囲気の「博士」など、初夏の木漏れ日を思わせる心地よい全5曲。 休日の午後のティータイムのお供にぜひ。 1. エスプレッソのような恋 2. 博士 3. おはよう 4. ダッフルコート (live) 5. アクセスお待ちしています
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カーテンズ「走馬灯と祈り」
¥1,800
尾崎康平と田中陽介によるレトロポップユニット・カーテンズが、2018年にリリースしたフルアルバム。 凝ったコード進行で作られた軽妙かつ端正なソング・ライティングはキリンジを、アコースティック主体の清廉なサウンド・メイキングはGONTITIやDEPAPEPEを連想させる。 アコースティックギターの爪弾きに口笛やハンドクラップなどを効果的に使った、彼ら特有の軽妙で爽やかなサウンドはそのままに、ややシリアスでナイーヴな印象の今作。 のんびりとした日曜日の朝の風景を歌う「サンデーモーニング」などのナンバーもあるが、全体的な雰囲気としては、夜にコーヒーを飲みながら聴きたい1枚。 「raindrop of coffee」は彼らには珍しいインストゥルメンタル・ナンバーだが、まるでコーヒーの湯気が香るような雰囲気を醸し出していて素晴らしい。 1. 川を渡る 2. サンデーモーニング 3. 賞味期限 4. カラーコンタクト 5. 瞼の裏 6. 4月1日 7. raindrop of coffee 8. pray 9. 華奢な身体
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ロストフィルム「private films」
¥2,000
名古屋発シティポップスバンド・ロストフィルムが2012年にリリースした1stアルバム。 4人のバンド体制になる以前のデュオで活動していた頃の作品。 現在の彼らのような強力なファンク・グルーヴはまだ確立されていないものの、この頃のサウンドには70年代のアイズレー・ブラザーズのような心地よいフリーソウル感が満載で、また別種の魅力に溢れている。 70'sソウルなライブ定番曲「そして、風」「あなたに会いたくて生まれてきた」、 フルートの音色が心地よい練り上げられたバラード「いつも」、スクラッチを大胆にフィーチャーした気だるげなソウル・ナンバー「たからもの」、AOR全開の「明るい日だから明日でしょう」「恋におちたら」、スライドギターが心地よい「そのままでそのままで」等収録。 山下達郎に例えるならば、現在の彼らが80年代の『RIDE ON TIME』『FOR YOU』ならば、このアルバムはファーストの『CIRCUS TOWN』だと思う。 Great 3 のファーストにも通じる、遊び心とソウル・フィーリングに満ち溢れた1枚。 アイスコーヒーと共にどうぞ。 1. そして、風 2. tululila 3. あなたに会いたくて生まれてきた 4. いつも 5. たからもの 6. オトナなのに 7. 明るい日だから明日でしょう 8. 恋におちたら 9. そのままでそのままで
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ロストフィルム「片思いはスコール」
¥500
2017年リリースの、現在の彼らが4人体制になって初めての作品。 サマーブリーズなポップ・チューン「片思いはスコール」「今夜はFEEL SO GOOD」と、やや気だるげなミディアム・ソウルナンバー「KISS ME KISS ME」という、'80sディスコファンクRESPECTな3曲。 全曲とも鉄壁のファンキー・グルーヴに溢れていて、現在の彼らの魅力が凝縮された1枚。 夏のドライブのお供にどうぞ。 1. 片思いはスコール 2. 今夜はFEEL SO GOOD 3. KISS ME KISS ME
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ロストフィルム「Everyday Is A New Day」
¥1,100
知る人ぞ知るジャズの名ヴィブラフォン・プレイヤーにして伝説のレアグルーヴ・マスター、ビリー・ウッテンの楽曲がバンド名の由来というロストフィルム。 それに恥じない鉄壁のファンキー・グルーヴを聴かせる、2018年リリースのミニアルバム。 疾走感溢れるアッパーなポップ・チューン「Everyday Is A New Day」、お得意のラップとユニゾンギターが陽気なパーティー・チューン「Move」などスタジオ音源4曲と、彼らの魅力が凝縮されたライブ音源3曲で構成されていて、ちょっとしたベスト・アルバムとしても機能する1枚。 前作同様、夏のドライブのお供にどうぞ。 1. Everyday Is A New Day 2. Move 3. What About 4. お楽しみはこれから 5. うつくしいひと (LIVE) 6. ラブレター (LIVE) 7. 世界で一番ウォーアイニー (LIVE)